大学時代のゼミの話
学生時代、人文系の学科に通っていた
二年生になると、まず自分が進むべき分野を決めることになる
自分のところは、心理学、社会学、歴史、文化人類学、あと哲学の5つがあった
自分は哲学系と歴史で迷っていて、結局は歴史を選んだのだ
理由は歴史が好きだったから、という単純なものだった
それから確か3年になると自分が入るゼミという担当教授が面倒を見る少人数の大学生の集団ができる
その時も自分の興味関心から、東洋史のゼミに入った
三国志やチンギスハーンが好きだったからだ
自分は選択の際に、自身の興味関心のみで選んでいることになる
友人がいるかどうかなど人間関係は一切考慮に入っていない
これが尾を引くことになる
結論から言うと、ゼミの選び方は失敗だったと今も思っている
ゼミの人間とは仲良くなることはなかったし、ゼミの担当教授ともわかり合うことはできなかった
人間的な相性が良くなかった、というのが現在の感想だ
思えば、二年生時の面談の時から、自分が話すことは歴史系の教授になぜか笑われていて感じが悪かった
かと言って、その時迷っていた哲学のほうに行こうとすると、ちょっと待って、と言う感じだった
結局何が理由なのかはよくわからない
ただ、自分は変わった人間と言われることがよくあるので、それが原因なのかなとも思う
ベストな選択は・・・
3年時に東洋史を選んだが、今にして思うと、仲の良い先輩のいた西洋史に進んだ方が楽だったかもしれない
英語の論文を読まなければいけないことは手間だが、先生は指導が良いかもしれなかった
ただ、ベストな選択は今にして思えば文化人類学だったのではないかと思っている
理由は単純だが、自分が書いたレポートを高評価してくれる教授がいたからだ
レポートは自分の思想や意見が濃く出ているので、それを評価してくれていたのなら馬があったのかもしれないなと後悔している
興味は全くなかったが、理解してくれる人が自分の研究内容を評価してくれるのと、はなからダメだと決めつけて自分の論文を見る人間とでは感想が違ってくる
興味はなくとも、理解者のいる場所で、何か研究らしい成果を残してやっていけばよかったのではないかと思っている
ゼミの環境
自分が通っていたゼミは、東洋史のおじいちゃんの男性教授と西洋史の美人だが厳しい中年の女性教授がやっていた
大半のゼミ生が西洋史の女の四年生だから面倒だった
ゼミはある種の小さなコミュニティであり、そこのノリというか出来上がっている雰囲気が苦手だった
どうでもいい話で盛り上がるので不毛だった
そんなものはどうでもいいから早く話を終わらせて帰らせろというのが本音だった
なんにしても話が合わなかった
ゼミの教授
自分の担当は東洋史のおじいちゃんの教授だったが、この人との意思疎通は困難を極めた
自分のやりたいことは否定されるので、じいちゃんの教授が提案した分野の研究をまとめたものを発表すると、
自分の意見とは違う切り口から論文をまとめたのが気に入らないらしくよくわからない指摘があった
それに関しては西洋史の女性教授からも、それちょっと個人的感情じゃない?と言われるくらいだった
そんな状況だったので、卒業論文で、参考文献をまとめて記載するときの書式もろくに教えてもらえなくて、
「卒業生の論文を見てそのまま書けばいいよ」と言われて書いたら、最終面談の時に「書式が違う」と指摘をくらった
いや、どないやねんと言いたい
伝えたいこと
ゼミを決めるときは、自分の興味関心も大事だけど、教授の人間性や自分と教授の相性も考慮に入れた方が良いと思う
自由に論文を発表できて戦えるのであれば楽だが、大学生のうちはなかなか難しい
馬の合う人と進めていく方が圧倒的に楽であると思う
まあ普通の人はみんなわかってると思いますけどね