生きていくのに必要なもの
なんだか壮大なタイトルだけれども考えていきたいことはシンプルだ
常々疑問なのは、人間は成功した、いい人生だった、と呼ばれるには必要なものや経なければいけない過程が多すぎる
いい学校を出て、いい会社に入って、いい人を見つけて結婚して、仕事で成功してでかい家、いい車、子供もいい学校に入って、いい会社に入れて、義両親とも良い関係を築き、良い調度品、血統書つきのペット、云々
ちょっとやることが多くないだろうか
動物たちがやっていること
動物たちに目を向けると、明日食べるものをどうするか、外敵から攻撃されないための巣を作らないといけない、あとは子孫繁栄だろうか
シンプルなものである
人間も動物なので、シンプルに考えれば上記をやるだけで十分ではないかというのが自分の疑問だ
学歴がどうだとか年収がどうだとか考えるのを辞めて、畑を耕して、藁を編んで生きていけば生きていくことはできるからだ
これを難しくしているのは、人間が群れを成して生きるからではないかと思う
都市の発明
人間は、安全で、食料も簡単に手に入るようにした都市を形成している
巨大な巣の集合体というところだろうか
容易に生活できるのはいいが、その中での優劣の争いが別の生きづらさを生んでいるのではないだろうか
都市は人間の群れに外敵から襲われることのない安全性と、安定的に食糧を供給する機能を有している
都市の中で暮らしていれば命の保証はされ、「人間らしい」生活を送ることができる
ただ、前述したように群れの中で生きているため群れのしがらみに捕らわれいきずらさを感じるようになる
都市からの脱出
食料の確保
ではそうした優劣の競争を省いた上で、必要なものとはなんだろうか
まず、食糧の確保が考えられる
食わないと生きていけない
最低限人間の群れが生きていくための農耕や牧畜はしていかなくてはならない
巣の確保
次に住居がないといけない
寒さや暑さに耐えられないといけない
なのである程度建築関係の仕事も必要だ
ただそれも暮らしていければいいのであって、御殿が必要なのではない
必要最小限で考えていきたい
調度品の確保
また、生活に必要な調理器具や家具なども必要だ
そうした細々としたものの製作も必要になる
人間に備わった攻撃性
こうして記載していくと、これだけでいい
問題は人間の優劣を争う本能や、他者への敵対、攻撃行動にあるのではないだろうか
こうした本能があるので、警察が必要になる
争いを仲介する人間がいるのだ
そういう意味では法律や司法機関もそうなるだろう
統治していくための行政府も必要になる
競争意識、そこから全てが広がり、余計なサービスやシステムが必要なのではないだろうか
他者と競うことで革新的な技術やサービスは生まれている
ただ、革新が必要なのか、と考えてみるのもいいのではないだろうか
進化する必要はない
タブレットも最新の家電がなくても、土器と石器でも生きていくことはできるのだ
不便かもしれない
ただ、ほかの生物は道具を使うことをしない
その意味で人間は特殊だと言えるだろう
個の感性で生きていく
当人自身の価値観、美意識で生きていくのが難しいということなのではないだろうか
自分が好きなものを好きと言えない生きづらさは万国共通のようである
ミスターチルドレンの「名もなき詩」が大ヒットすれば、Oasisの「Whatever」もヒットしている
どちらも好きなものを好きと言えない、というのがテーマだ
群れの中の雰囲気はこの意見を黙殺する
その雰囲気、空気は暗黙のうちに出来上がり、ある種のルールとなる
その不文律が人間という群れの生きずらさだろう
最後に
あまりにもでかい問題なので、きれいにまとまらなかった
ただ、人間は自然や外敵から快適に生きる方法は開発しているが、同族の人間同士が快適に生活するシステムをまだ開発できていないように思う